現場研究ノート⑥|Googleマップは地図アプリじゃなく、巨大な実験場だった

仕事でGoogleマップを見る時間が増えました。

目的地を調べるためではありません。

実験するためです。


以前の仕事で、ルート選びは重要な判断の一つでした。

目的によって、少しでも早く着きたい場合もあれば、少しでもコストを抑えたい場合もあります。

その経験から、私は地図を見ると、まず距離を意識するようになりました。

距離が短ければ、時間やコストを抑えられる可能性が高いからです。


ところが、トレーラーに乗るようになって、その考え方だけでは足りないことに気付きました。

もちろん距離は大切です。

しかし、それだけでは最適なルートとは言えません。

例えば、

  • 高速道路を利用した方が早いのか。
  • 一般道の方が効率が良いのか。
  • 大型車でも走りやすい道か。
  • 大型車規制はないか。
  • 時間帯による渋滞はどうか。
  • 右左折しやすい交差点か。

判断材料は、一気に増えました。


そこで私がやるようになったのは、

Googleマップで仮説を立てることです。

「距離は少し長いけれど走りやすそうだ。」

「高速料金はかかるが、結果的に時間短縮になるかもしれない。」

「夜なら一般道でも十分流れるのではないか。」

そんな仮説を立てて、実際に走ってみます。


しかし、一度走っただけでは答えは出ません。

曜日が違えば交通量も違う。

天候が変われば走りやすさも変わる。

工事や事故で状況が変わることもあります。

だから私は、何度も同じルートを走ります。

仮説を立てる。

実際に走る。

結果を比較する。

そして、また仮説を立てる。

この繰り返しです。


気付けば私は、Googleマップを「地図」として見ていませんでした。

検証するための道具として見ていたのです。


仕事の経験は、ただ年数を重ねれば身につくものではありません。

「何となくこの道がいい。」

ではなく、

「なぜ、この道を選ぶのか。」

そう考えながら検証を繰り返すことで、経験は少しずつ知識へと変わっていきます。


だから私にとってGoogleマップは、

目的地まで案内してくれる地図アプリではありません。

仮説を立て、現場で検証し、改善を積み重ねるための、巨大な実験場だったのです。


編集後記

この記事を書いていて、改めて思いました。

現場研究ノートは、仕事の出来事を記録するシリーズではありません。

「現場で当たり前を疑い、仮説を立て、検証する。」

その積み重ねを記録するシリーズなんだと。

だから今回の主役はGoogleマップではありません。

考え続けること。

それこそが、現場研究ノートのテーマなのだと思います。


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