現場研究ノート②|最速より「止まらない流れ」を考える

はじめに

仕事を覚え始めた頃、とにかく速く動こうとしていました。

早く車を降りる。

早く準備する。

早く現場へ向かう。

「少しでも速く。」

そればかり考えていました。

ところが、不思議なくらい仕事が止まります。

「あれ?」

次は何だっけ。

忘れ物を取りに戻る。

別の道具を取りに行く。

また戻る。

速く動いているはずなのに、結果として遅くなっていました。


先輩は慌てない

先輩の仕事を見ていると、不思議でした。

決して急いでいるようには見えません。

走ることもありません。

でも、仕事が止まらない。

「なんでだろう。」

最初は動きが速いからだと思っていました。

でも違いました。

先輩は、一つ先ではなく、

仕事全体を見て動いていたのです。


「ついで」が仕事を変える

最近、私も少しずつ考え方が変わってきました。

例えば車を降りる。

「どうせ後ろへ行くなら、これも持っていこう。」

反対側へ回る。

「ついでに、ここも開けておこう。」

事務所へ向かう。

「戻る時に必要になるものはないかな。」

一つひとつは小さなことです。

でも、その「ついで」が積み重なると、

仕事が止まらなくなってきました。


遠回りのようで近道

最初は不思議でした。

一見すると遠回りに見える動きがあります。

でも、全体で見ると、

その方が歩く回数が少ない。

戻る回数も少ない。

結果として、一番効率がいい。

最短距離ばかり考えていた頃には、

気付かなかったことでした。


今日の研究結果

仕事には、

「これが正解。」

という動線はありません。

現場が変われば、

設備も変わる。

積み荷が変われば、

動き方も変わる。

だから毎回、

その日の最適な流れを考える。

それが改善なのだと思います。


おわりに

速く動くことと、

仕事が速いことは違いました。

本当に仕事が速い人は、

仕事を止めません。

そして、その流れを作っているのは、

派手な技術ではなく、

小さな「ついで」の積み重ねでした。

明日もまた、

現場は変わります。

だから今日の正解が、

明日の正解とは限りません。

その日、その現場で、

一番止まらない流れを考える。

それが今の私にとって、

一番面白い仕事になっています。


研究メモ

現場研究ノートは、現場で感じた疑問や気付きを、自分なりに検証していく記録です。

正解を書く場所ではありません。

仮説を立て、試し、考え、また試す。

そんな小さな改善の積み重ねを、これからも記録していきたいと思います。


日々是改善。

正解を求めず、最適解を追求する。

「現場研究ノートシリーズ」待ち時間について考えた記事はこちら

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