新人の頃は、先輩と同じルートを走っていました。
「みんなそうしているから。」
それが一番安全で、一番間違いがないと思っていたからです。
もちろん、それには理由があります。
長年積み重ねられた経験の中で、「このルートが走りやすい」と選ばれてきた道だからです。
でも最近、ふと思いました。
「本当に今の配車でも、このルートが一番なんだろうか?」
そんな小さな疑問から、今回の検証が始まりました。
まずは地図を眺めてみる
今回比較したのは、「従来ルート」と「検証ルート」の二つです。

まず、高速を降りてから納品先までの距離だけを見ると、従来ルートの方が近そうです。
でも、そこへ行くまでの高速区間も含めて考えると、少し印象が変わります。
従来ルートは高速区間がやや長く、カーブやアップダウンも多め。
一方、今回の検証ルートは、高速区間が短く、比較的直線が多く、高低差も少ないように見えました。
そこで思いました。
「全体で考えたら、こちらの方が走りやすいのでは?」
もちろん、これはまだ仮説です。
頭の中の地図には、足りないものがある
以前の仕事で、都内を走る機会が多かったので、高速道路と一般道のおおよその位置関係は頭に入っています。
だから、
「別の出口を使えばどうだろう?」
という発想が生まれました。
でも、その地図には一つ、大事な情報が入っていません。
大型車の世界です。
大型車進入禁止。
時間帯規制。
右左折禁止。
高さ制限。
重量制限。
乗用車なら何気なく走れる道でも、トレーラーでは通れない道がたくさんあります。
つまり、
私の頭の中にある地図は、乗用車の地図だったんです。
それでも、一度見てみたかった
正直に言うと、
最初は休日に乗用車で一度そのルートを走ってみようとも思いました。
道路の雰囲気。
交差点の形。
車線の流れ。
まずは自分の目で確かめてみたかったからです。
でも、考え直しました。
乗用車で走れたからといって、トレーラーでも走りやすいとは限りません。
大型車には大型車の見え方があります。
曲がる角度も違えば、必要な車線も違う。
一度止まってしまったときの再加速だって違います。
結局、本当に知りたいことは、
「乗用車でどう見えるか」ではなく、「トレーラーでどう感じるか」。
そう思い直し、実際に大型トレーラーで検証してみることにしました。
「知っている」と「走れる」は違う
道路を知っていることと、
大型トレーラーで安全に走れることは、まったく別の話です。
交差点の曲がりやすさ。
車線変更のタイミング。
道路の幅。
交通量。
信号の流れ。
そして、一度止まったあとの再加速。
地図では見えないことが、実際の道路にはたくさんあります。
だから私は、
「知っているから大丈夫。」
とは考えませんでした。
実際に大型トレーラーで走って確かめてみる。
それが今回の検証です。
「みんなそうしている」には理由がある
今回の検証で分かったことがあります。
それは、
「みんなそうしている」
という言葉には、ちゃんと理由があるということです。
長年の経験から、そのルートが選ばれてきた。
それは間違いありません。
でも、その理由が今の配車や条件にも当てはまるとは限りません。
逆に、
「こっちの方が良さそう。」
と思ったルートも、実際に走ってみると違うかもしれません。
だから私は、
思い込みではなく、検証する。
その積み重ねを大切にしたいと思っています。
今回の研究ノート
今回の結論は、
「新しいルートが正解だった。」
ではありません。
「みんなそうしている」には理由がある。
でも、
「本当に今も最適なのか?」
そんな小さな疑問を持ち、自分でも確かめてみる。
その繰り返しが、
少しずつ自分なりの仕事をつくっていくのかもしれません。
速さについて検証した記事はこちら
引っ張りオヤジのトレーラー転職日記 
