【現場で学んだこと②】『ホースに遊ばれているぞ』と言われた日|力ではなくコツが必要だった

はじめに

荷卸し訓練で、今でも忘れられない一言があります。

先輩から言われた言葉です。

「ホースに遊ばれているぞ。」

最初は意味が分かりませんでした。

「遊ばれている?」

一生懸命やっているのに、何を言われているのか理解できませんでした。

でも今なら、その意味がよく分かります。

ホースは思っていた以上に重かった

荷卸しで使うホースは、想像していた以上に重さがあります。

さらに、一度曲がったホースには「曲げクセ」が付いています。

最初の私は、そのホースを自分の思い通りに動かそうとしていました。

力いっぱい持ち上げる。

力いっぱい向きを変える。

ジョイントへ無理に合わせようとする。

でも、うまくいきません。

ホースは思うように動いてくれず、余計に疲れるだけでした。

よく考えれば、どんなホースにもクセがある

ある日、ふと思いました。

「庭の散水ホースも同じじゃないか。」

長く使っているホースには巻きグセがあります。

無理に反対へ曲げようとすると暴れます。

でも、クセに合わせて動かせばスムーズに伸びます。

実は、荷卸しホースも同じでした。

重さもある。

曲げクセもある。

違うのは、大きくて重いというだけだったのです。

力ではなく、ホースを利用する

先輩の作業を見ていると、不思議なことに力んでいませんでした。

ホースを無理に持ち上げるのではなく、重さを利用して動かしている。

曲げクセを利用して向きを合わせている。

だから自然とジョイントが合う。

片付ける時も、ホースの流れに逆らわず収納していました。

私が力任せに格闘していたのとは、まるで違いました。

考え方が変わった

この時、ようやく先輩の言葉の意味が分かりました。

「ホースに遊ばれている。」

それは、

ホースと戦っているということでした。

ホースの重さ。

ホースのクセ。

それらを敵だと思って力で押さえ込もうとしていたのです。

でも、本当は逆でした。

重さを利用する。

クセを利用する。

その方が少ない力で作業できる。

ジョイントもきれいにつながる。

片付けも楽になる。

まとめ

最初の私は、

「仕事は力があれば何とかなる。」

そう思っていました。

でも現場で学んだのは違いました。

力任せに頑張るよりも、道具の性質を理解すること。

重さを利用する。

クセを利用する。

そうすれば、無駄な力を使わず、安全で、きれいに作業ができます。

仕事とは、自分の思い通りに押し通すことではありません。

道具や現場を理解し、その流れを味方につけること。

これが、私が現場で学んだ二つ目のことでした。


「現場で学んだことシリーズ」動線について気づいたことの記事はこちら

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