50代未経験者が初めてトレーラーで公道を走って驚いた7つのこと

はじめに

車庫内訓練で鈍角右バックの練習を繰り返し、荷卸し訓練でホースに遊ばれながらも少しずつ仕事を覚えていった私。

そして、いよいよ路上訓練の日がやってきました。

公道を走る前は、

「トレーラーのバックが一番難しいだろう」

と思っていました。

しかし実際に公道へ出てみると、驚くことの連続でした。

今回は、50代未経験でタンクローリートレーラー業界へ飛び込んだ私が、初めて公道を走って驚いたことを紹介したいと思います。

1. 一番怖かったのは左ミラーだった

公道へ出る前は、トレーラーだから後ろが気になると思っていました。

しかし実際に走り始めると、一番怖かったのは左ミラーでした。

私は大型車の経験がありません。

そのため車体感覚が全くできていなかったのです。

左ミラーを見るたびに、

「電柱近くない?」

「ガードレールに当たらない?」

とヒヤヒヤしていました。

特に電柱の横を通過する時は本気で緊張しました。

今思えば十分な余裕があったのでしょうが、当時の私には全く分かりませんでした。

2. 教官に何度も「左に寄りすぎ!」と言われた

路上訓練中、教官から何度も言われた言葉があります。

「左に寄りすぎ!」

しかし当時の私は、

「え?車線の真ん中を走っているつもりなんだけど…」

と思っていました。

ところが大型車の運転席は普通車とは位置が違います。

普通車感覚のまま運転すると、無意識のうちに左へ寄ってしまうのです。

教官に注意されて右へ修正する。

気が付くとまた左へ寄る。

その繰り返しでした。

3. 大型車には大型車の走行位置があった

路上訓練で教わったことのひとつが大型車の走行位置です。

教官によると、

第一車線は左寄り。

第二車線はセンターライン寄り。

を意識して走るそうです。

理由は大型車同士の接触を防ぐため。

大型車は車幅も広く、ミラーも大きく張り出しています。

お互いが車線中央付近を走ると距離が近くなり過ぎるため、少しずつ位置をずらしているのだそうです。

大型未経験だった私は、そんなことも知りませんでした。

4. 思ったより加速しない

トレーラーに初めて乗って驚いたのは加速性能でした。

もちろん速く走る乗り物ではありません。

しかし想像以上に加速がゆっくりだったのです。

アクセルを踏めば普通に前へ出ると思っていました。

ところが重量があるため、加速には時間がかかります。

改めて巨大な車両を動かしているのだと実感しました。

5. 12段変速が意味不明だった

乗用車しか乗ったことがなかった私にとって、12段変速の世界は未知でした。

「今何速だっけ?」

が最初の感想です。

幸い訓練車両はフルオートマだったため操作自体は難しくありませんでした。

それでも大型車特有の走り方やエンジン回転数の感覚は初めての経験でした。

6. スピードが意外と怖い

大型車は加速しないので楽そう。

そんなイメージを持っていました。

しかし実際は逆でした。

車体が大きいだけに、スピードが乗ると独特の緊張感があります。

普通車では気にならない速度でも、

「この大きさで走っているのか」

と思うと不思議と怖く感じました。

特に路上訓練初日は余裕などありません。

ミラーを見て、前を見て、標識を見て…。

頭の中は常にフル回転でした。

7. 「壁を舐めて」の意味が分からなかった

路上訓練中、教官から言われた言葉があります。

「壁を舐めて曲がれ」

最初は意味が分かりませんでした。

なんで壁を舐めるんだ?

と思ったのです(笑)。

後で聞くと、ヘッドを壁や縁石に沿わせるように進めることを「舐める」と言うそうです。

業界用語なのでしょうが、未経験者にはなかなか衝撃的な表現でした。

番外編 「気まずいだろ!」

もうひとつ忘れられない教官の言葉があります。

信号待ちで大型車が2台並ぶ場面でした。

私は普通車感覚で、

「真横に並んで止まればいいのでは?」

と思いました。

ところが大型車は少し前後にずらして停止します。

理由が分からなかったので教官に聞いてみました。

すると返ってきた答えは、

「気まずいだろ!」

でした。

思わず笑ってしまいました。

いや、知らんがな(笑)。

もちろん実際にはミラー位置や視線の問題などもあるのでしょう。

しかし教官は最後まで、

「気まずいだろ!」

を貫いていました。

今でも忘れられない一言です。

まとめ

路上訓練が始まる前は、

「トレーラーの運転技術だけ覚えればいい」

と思っていました。

しかし実際は違いました。

大型車特有の車体感覚。

走行位置。

業界用語。

運転マナー。

覚えることは山ほどありました。

それでも少しずつ経験を積むことで、大型車の世界が見えてきます。

50代未経験で飛び込んだ私にとって、路上訓練は運転技術だけでなく、大型車文化を学ぶ時間でもありました。


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