牽引免許を取ったばかりの新人にとって、最初の大きな壁になるのがバックです。
普通車なら「右に入れたいから右にハンドルを切る」と考えます。
ところがトレーラーは、そう簡単にはいきません。
最初は逆方向にハンドルを切ってトレーラーを「折る」。
そして、トレーラーの向きが決まってきたら、今度はヘッドをトレーラーに合わせるように「追いかける」。
この感覚を頭では理解していても、実際にやってみると、
「今どっちに切るんだ?」
「まだ曲がらないぞ!」
「うわ、折れすぎた🤣」
となります。
俺も50代未経験からトレーラーに乗り始めたので、当然のように右バックで苦戦しました。
この記事では、車庫内訓練で実際に教えてもらった**「折る・追いかける」という右バックの基本的な考え方**と、俺が失敗を繰り返しながら覚えていったミラー確認や速度、切り返しのポイントを紹介します。
これからトレーラーに乗る新人の人にとって、少しでも参考になればと思います。
バックの基本原理を理解する
なぜ右バックなのに最初は左へ切るのか?
右バックで最初に混乱するのが、
「右に入れたいのに、なぜ左へハンドルを切るの?」
ということです。
トレーラーは、ヘッドと台車が連結されているため、バックするときの動きが普通車とは違います。
簡単にイメージすると、連結部分を支点にして、ヘッドの動きによって台車の向きを変えていく感じです。
右バックの場合、最初にヘッドを左側へ振ることで、台車の後ろを右側へ向けていきます。
だから、
右バック
↓
最初は左へ切る
↓
台車の後ろを右へ向ける
という流れになります。
俺は最初、この「逆ハンドル」がなかなか体に染み込みませんでした。
頭では分かっているんです。
でも、いざバックを始めると普通車の癖が出る。
そこで訓練中は、
「右に入れる。だから最初は左!」
くらいの気持ちで操作していました🤣
新人のうちは、頭で考えすぎるより、自分が教わった操作を言葉にして確認するのも一つの方法だと思います。
ただし、実際の操作方法は車両や指導方法によって違うので、まずは会社や教官から教わった手順を優先すること。
俺の場合は、こうやって少しずつ「普通車とは違う」という感覚を身につけていきました。
「折る」と「追いかける」を成功させる実践テクニック
① 先輩の金言「切るのは一瞬、待つのが仕事」
右バックで俺が何度も失敗したのが、
ハンドルを切り足しすぎること。
トレーラーを曲げたい。
↓
ハンドルを切る。
↓
「あれ? まだ動かない」
↓
さらに切る。
↓
「あっ!」
気がついたときには、トレーラーが思った以上に折れている。
これを何度もやりました🤣
トレーラーは、ハンドルを操作した瞬間に車体全体が思い通りに動くわけではありません。
そのため、ハンドルを切ったあとに車体の反応を見る時間が必要になります。
俺が訓練で身につけた感覚は、
「切る → 待つ → 見る → 必要なら修正する」
でした。
「まだ動かないから、もう少し!」
と焦って切り足すのではなく、まず車体がどう動くのかを見る。
もちろん、どの程度ハンドルを操作するかや待つ時間は、車両や状況によって変わります。
だから「何秒待つ」という決まりではありません。
大事なのは、
操作した直後に結果を決めつけないこと。
これが俺にはかなり重要でした。
② 「折る」から「追いかける」へ切り替える
右バックで新人が一番迷うのが、
「いつまで折ればいいんだ?」
というところだと思います。
最初はトレーラーの後ろを右側へ向けるために「折る」。
でも、いつまでも折り続けていたら、当然どんどん角度がついてしまいます。
そこで次に必要になるのが、
「追いかける」
という操作です。
トレーラーの後ろが狙っている方向へ向いてきたら、今度はヘッドをトレーラーの進行方向へ合わせていく。
俺が教わった感覚では、
「もう十分だな」と感じたところで、次の操作に切り替える。
これが大事でした。
車両によって見え方は違いますが、右ミラーに映るヘッドと台車の角度、トレーラーの後ろが向いている方向などを確認しながら判断します。
「30度になったら」とか「45度になったら」という絶対的な数字ではありません。
実際には、その車両でどのくらい折れるのかを訓練しながら覚えることになります。
新人の俺にとっては、
「折る」ことより、「折りすぎる前に追いかける」ことの方が難しかった。
これが正直なところでした。
③ 視線は「後ろの角」だけに集中しない
バックを始めたばかりの頃は、
「トレーラーの後ろがちゃんと入っているか」
ばかり気にしていました。
当然ですよね。
でも、それだけを見ていると、ヘッドと台車の状態が分からなくなります。
そこで俺が意識するようになったのが、
「トレーラーの後ろだけではなく、折れ具合も見る」
ということでした。
右ミラーに映る台車とヘッドの位置関係。
左ミラーから見える車体の状態。
そして前方。
これらを確認しながら、今トレーラーがどの方向へ動いているのかを考える。
特に右バックでは右側を中心に見がちですが、左側を完全に忘れてはいけません。
見える範囲には限界があります。
だからこそ、
「右を見たから大丈夫」
ではなく、
左右のミラーと前方を繰り返し確認する。
これを癖にしていくことが大切だと感じました。
プロと新人の差が出る!安全確認ルーティンと速度
① バックは「ゆっくり」が基本
右バックを練習していると、
「早く入れられるようになりたい」
と思います。
でも、新人の俺にはそんな余裕はありませんでした🤣
むしろ、
ゆっくり動かした方が圧倒的に分かりやすい。
トレーラーが動く。
↓
ミラーを見る。
↓
今どこへ向かっているか確認する。
↓
少し修正する。
↓
また確認する。
この時間を確保するためにも、バックするときはできるだけ低速で動かします。
俺の場合は、アクセルを積極的に踏むのではなく、車両がゆっくり動く状態を使いながら、必要に応じてブレーキで速度を調整する感覚でした。
具体的な速度や操作方法は車両によって違うので、ここも実車で教えてもらうのが一番です。
大事なのは、
「早く入れる」より「いつでも止められる速度で動かす」
ということ。
新人のうちは特に、これを意識した方がいいと思います。
② ミラー確認は「右・左・前」を繰り返す
右バックでは、どうしても右ミラーばかり見てしまいます。
でも、それだけでは危険です。
俺の場合は、
右 → 左 → 前 → 右 → 左 → 前
という感じで、繰り返し確認することを意識していました。
右ミラー
まずは右側。
トレーラーがどの方向へ動いているのか、ヘッドとの折れ具合、右側のスペースなどを確認します。
左ミラー
次に左側。
右側に集中していると、左側への注意が薄くなります。
左側に障害物や人がいないかなど、確認できる範囲をしっかり見る。
前方
そして意外と忘れやすいのが前。
バックだからといって後ろばかり見ていると、ヘッドの前方への振り出しを見落とすことがあります。
ハンドルを切れば、当然ヘッドも動きます。
「後ろを見ていたら前をぶつけた」
ではシャレになりません。
だから、後ろだけではなく前も見る。
これを繰り返すことが、新人にとってはかなり重要でした。
一発で入れようとするプライドを捨てる
右バックを練習していると、
「一発で入れてやる!」
という気持ちが出てきます🤣
何度も切り返すのは、
「下手くそに見えるんじゃないか?」
なんて考えてしまう。
でも、実際の仕事で大事なのは、一発で入れることではありません。
無事故で安全に着車すること。
これが一番です。
途中で、
「これは無理だな」
と思ったら、一度前に出て車体を伸ばす。
それでも分からなければ、車両を止めて降りて確認する。
必要なら周囲の状況を確認してから、もう一度やり直す。
新人のうちは、これを恥ずかしがる必要なんてありません。
むしろ、
「分からないから確認する」
ことの方が大事です。
俺自身、訓練では何度もやり直しました。
そして、その繰り返しの中で少しずつ、
「ここまで折ったら追いかける」
「ここで修正する」
「これは一度前に出た方がいい」
という感覚が身についてきました。
まとめ|右バックは「上手く見せる」より「安全に入れる」
50代未経験からトレーラーに乗り始めた俺にとって、右バックは大きな壁でした。
普通車とはハンドル操作の感覚が違う。
トレーラーが折れる。
どこまで折ればいいのか分からない。
焦るとハンドルを切りすぎる。
そして、さらに分からなくなる🤣
でも、訓練を繰り返していく中で、
「折る」
↓
「待つ」
↓
「追いかける」
↓
「ミラーで確認する」
という流れが少しずつ分かってきました。
そしてもう一つ覚えたのが、
「一発で入れる必要はない」
ということ。
切り返してもいい。
一度前に出てもいい。
降りて確認してもいい。
大事なのは、無理をせず安全に入れること。
50代未経験の俺でも、最初はできなかった右バックが、練習を繰り返すことで少しずつ分かるようになりました。
バックが苦手だからといって、最初から「自分には無理」と思う必要はありません。
失敗したら原因を考える。
分からなければ教えてもらう。
そして、もう一度やってみる。
それを繰り返していけばいい。
右バックを覚えたら、次はいよいよ実際の車庫入れ。
ここからは、もっと実戦的なトレーラー操作を覚えていくことになります。
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引っ張りオヤジのトレーラー転職日記 
