50代で転職を決意したとき、多くの人からこう言われました。
「今さら転職なんて大丈夫なの?」
「その年齢で未経験は厳しいんじゃない?」
確かに私自身も不安でした。
大型免許を取得し、牽引免許を取得し、乙4にも合格したものの、本当に未経験の50代を採用してくれる会社があるのか分かりませんでした。
しかし今、私は憧れていたタンクローリートレーラーのハンドルを握っています。
今回は、数ある運送会社の中から、なぜ私がガソリンを運ぶタンクローリー会社を選んだのか、その理由についてお話ししたいと思います。
子供の頃からの憧れだった
今でも覚えています。
子供の頃、父親の車に乗っているときに見かけた銀色に輝く巨大なタンクローリー。
普通のトラックとは違う独特の存在感がありました。
長い車体。
丸いタンク。
堂々と走る姿。
子供ながらに
「かっこいいな」
と思っていました。
当時はまさか自分が運転席に座ることになるとは想像もしていませんでした。
社会人になり、別の業界で長年働き続けました。
気が付けば50代。
人生も後半戦に入っていました。
しかし心のどこかに、
「一度でいいからトレーラーに乗ってみたい」
という思いが残っていたのです。
50代で人生を見つめ直した
転職を考えるきっかけはいろいろありました。
将来への不安。
働き方への疑問。
そして残りの人生をどう生きるか。
50代になると、人生には限りがあることを強く意識するようになります。
若い頃のように、
「いつかやればいい」
とは思えません。
もし今挑戦しなければ、一生後悔するかもしれない。
そう思った私は、子供の頃からの夢だったトレーラー運転手を本気で目指すことにしました。
まず大型免許を取得。
次に牽引免許。
さらに危険物乙種第4類。
勉強も教習も決して楽ではありませんでした。
若い頃に比べれば物覚えも良くありません。
それでも夢に近づいている実感があったので頑張ることができました。
なぜ一般貨物ではなくタンクローリーだったのか
資格を取得した後、いよいよ転職活動です。
求人サイトやハローワークには様々な求人がありました。
一般貨物。
海上コンテナ。
ダンプ。
ミキサー車。
キャリアカー。
選択肢は思った以上にたくさんありました。
その中で私が選んだのがガソリンを運ぶタンクローリー会社です。
理由の一つ目は、
手積み手降ろしがないこと。
もちろんホースの接続や荷卸し作業はあります。
しかし一般貨物のように重い荷物を何百個も積み降ろしするわけではありません。
50代から長く働くことを考えたとき、体力面は非常に重要でした。
無理なく続けられる仕事であることは大きな魅力でした。
社会を支える仕事だと思った
二つ目の理由は、
社会インフラを支える仕事であること。
ガソリンスタンドに燃料が届かなければどうなるでしょう。
車は走れません。
物流も止まります。
人々の生活にも大きな影響が出ます。
当たり前のように給油しているガソリンですが、その裏にはタンクローリー乗務員の存在があります。
私たちは危険物を運んでいます。
責任も重大です。
しかしその分、
「社会の役に立っている」
という実感を持つことができます。
50代になると給与だけではなく、仕事のやりがいも大切だと感じるようになりました。
最終的な決め手は会社の安全意識だった
転職活動では複数の会社を検討しました。
給与の高い会社もありました。
休日の多い会社もありました。
しかし最終的に私が選んだのは、
安全を最優先に考えている会社
でした。
タンクローリーは一歩間違えれば大事故につながります。
だからこそ、
・教育期間は十分か
・添乗指導はあるか
・無理な運行をさせないか
・車両整備は徹底されているか
を重視しました。
面接で話を聞いたとき、
「まず安全」
という考え方が伝わってきた会社に魅力を感じました。
今振り返っても、この判断は正しかったと思っています。
初めてタンクローリートレーラーに乗った日の感動
初めてトレーラーの運転席に座った日のことは今でも忘れません。
エンジンをかける。
ミラーを合わせる。
サイドブレーキを解除する。
たったそれだけのことなのに緊張しました。
しかし同時に、
「本当にここまで来たんだ」
という感動もありました。
50代での挑戦。
決して楽な道ではありませんでした。
大型免許。
牽引免許。
乙4。
転職活動。
すべてが初めての経験でした。
それでも諦めずに続けた結果、子供の頃に憧れた仕事に就くことができたのです。
50代だから遅いは間違いだった
転職活動を始める前は、
「50代ではもう遅い」
と思っていました。
しかし実際には違いました。
確かに若い人より不利な部分はあります。
体力も記憶力も落ちています。
それでも50代には経験があります。
社会人としての常識があります。
責任感があります。
そして何より、
「本気でやりたい」
という覚悟があります。
年齢を理由に諦める必要はなかったのです。
まとめ
私がガソリンを運ぶタンクローリー会社を選んだ理由は、
・子供の頃からの憧れだった
・手積み手降ろしがない
・社会インフラを支える仕事だから
・安全意識の高い会社だった
この4つです。
50代での転職は不安もあります。
しかし本当にやりたい仕事があるなら挑戦する価値はあります。
私自身、人生後半で新しい夢を叶えることができました。
もし今、転職を迷っている方がいるなら伝えたいことがあります。
「50代でも遅くありません。」
人生を変える一歩は、年齢ではなく行動する勇気から始まるのだと思います。
引っ張りオヤジのトレーラー転職日記 
